Canon初のフルサイズミラーレス一眼を大胆予測

2017/1



はじめに


いつか出るだろうと思いながら、一向に姿を現さないキヤノンのフルサイズ対応ミラーレス一眼。

ところがここにきて、次期EOS 6Dは従来のEFレンズを使うミラーレス機になるとの噂が流れてきました。


EOS 6D

キヤノンのフルサイズ一眼レフの中で、最も安いEOS 6Dが、いきなりミラーレス機になる可能性は非常に少ないでしょうが、この噂からおぼろげながらフルサイズ対応ミラーレス一眼の姿が見えてきます。

どんな姿が見えてくるのか、早速お伝えしたいと思います。


基本コンセプト


ご存じの通り一眼レフに対するミラーレス一眼最大のアドバンテージは、光学ファインダーとミラーボックスとAFユニットを取り去った事により小型軽量化できる事です。

  

ですので、もしキヤノンがフルサイズ対応ミラーレス一眼を出すとしたら、先ずは小型軽量で且つ廉価なマーケットを狙ってくるのは間違いないでしょう。

という訳で、キヤノン初のフルサイズ対応ミラーレス一眼は、EOS 6Dと同じ基本性能で、それより小型軽量で安い機種になるという訳です。


名称


ところで、本書の中でこれからも”キヤノンのフルサイズ対応ミラーレス一眼”と長い名前を使うのは面倒なので、思い切って名称も先に予想しておきたいと思います。

ご存じの様にAPS-Cサイズ対応ミラーレス一眼は、EOS Mの名称を与えられました。


恐らくMはミラーレス(Mirrorless)のMではないかと思うのですが、さすがにこれはフルサイズ用には使えません。

となると”M”の次の”N”も変ですし、”EOS”の名称を変えるとも思えませんので、昔懐かしい”F”を使って、EOS Fシリーズと勝手に名づけたいと思いますがいかがでしょうか。

そしてEOS Fシリーズ最初の機種は、EOS F6と呼びたいと思います。


基本性能


先ほどお伝えしました様に、EOS F6の基本性能は、次期EOS 6Dに準ずるのは間違いないでしょう。

現行のEOS 6Dは、発表当時世界最少最軽量のフルサイズ一眼レフで、2020万画素の最高ISO感度25600、最高シャッター速度1/4000でした。

恐らく次期EOS 6Dは、新たに開発された2400万画素の撮像素子とデュアルピクセルCMOS AF機能を搭載するのは間違いないでしょう。

と言う訳で次期EOS F6は、上記した次期EOS 6Dの基本性能に、EOS M5の電子ファインダー(236万ドット)やモニターの可動機構や操作性を流用する可能性が十分あります。


構成


基本性能は伊達でも簡単に予想できるとして、最大の問題(謎)はレンズです。

当然ながら、従来のFEレンズは使える様にするのでしょうが、問題はフルサイズのミラーレス専用レンズを作るのかという事です。

今後もしフルサイズ対応のミラーレス専用レンズを作らないのであれば、シグマのミラーレス機であるsd Quattroの様に、ボディーのマウント部にフランジバック分のスペースを一体化したボディー形状になります。


ミラーレス機のsd Quattroは、一眼レフ用のレンズを装着するためフランジが付いている

もしフルサイズのミラーレス専用レンズを作るとしたら、α7の様にでっぱりの無いボディーにアダプターを付けて従来のFEレンズを使う事になります。


ミラーレスのα7にマウントアダプタを装着

どちらの可能性が高いかと言えば、当然後者です。

確かに標準や望遠系レンズの場合、ミラーレス機専用にしても左程大きさが変わらない事はα7のレンズで分かっています。


ミラーレス専用レンズ装着(左)と一眼レフ用レンズ+コンバータ(右)

ですので、EOS F6も割り切って、レンズは従来のFEレンズのみ使う事にしても構わないかもしれません。

ただし広角系の場合ですと、フランジバックが短い方が設計し易いという利点もありますので、やはり今後専用レンズが装着できる様にアダプターを介してFEレンズを使う事になるのは間違いないでしょう。





レンズマウントは何か?


それでは、フルサイズ対応ミラーレス専用のレンズを作るとして、そのマウントはどうするのでしょう。

ミラーレスと聞いて思い付くのは、EOS Mシリーズ用レンズに使われているEF-Mマウントです。

当然EOS F6にもこのマウントが使われるだろうと、誰もが思うでしょうが、とんでもない間違いなのです。

実はこのEF-MマウントはAPS-Cサイズまでしか使えないのです。


上の図は、ソニーのミラーレス用のEマウントと、キヤノンのEF-Mマウントを比べたものです。

ソニーのEマウントは、APS-Cサイズだけでなく、フルサイズもカバーしているにも関わらず、キヤノンのEF-Mマウントは、フルサイズの撮像素子を搭載すると四隅がしっかり欠けてしまうのです。

かなりびっくりではないでしょうか。

ですのでEOS Fシリーズには、EF-Mマウントは使えず、全く新しいマウントを作らなければならないのです。

そして、仮にこのマウントをFE-Fマウントと呼ぶとしたら、このレンズが使えるのはEOS Fシリーズしかないのです。

何故ならばフランジバックの長い一眼レフにはミラーレス専用のEF-Fレンズは使えませんし、マウントサイズが異なるのでEOS Mにも使えません。

おまけにEOS Fシリーズには、EF-Mレンズはマウントサイズが異なるのでどうやっても使えないのです。

これを図に表すと以下の様になります。


青いラインが使用可能、赤いラインが使用できない事を示します。

これをご覧いただきます様にEFレンズはキヤノンの全ての機種に使えますが、フルサイズのEOSの一眼レフにはEFレンズしか使えないのです。

これはどうみても企画ミスと言うか、信じられないほど先見性の無い対応としか言いようがないでしょう。


まとめ


ここまで見ると、キヤノン初のフルサイズミラーレスの興味もかなり冷めてきたのではないでしょうか。

確かに次期EOS 6Dから、光学ファインダーとミラーボックスとAFユニットを外せば小柄なデジカメができ上がるでしょう。

でもそれだけでしかないのです。

なぜならば、専用レンズはEOS Fシリーズにしか使えないし、キヤノンの売れ筋は明らかに一眼レフだとなれば、専用レンズは殆ど作られる事はないでしょう。

仮に作ったとしても、暗いズームレンズを作ってお茶を濁す程度でしょう。

あとはアダプタを介して従来のFEレンズを使うしかありません。

ですが、FEレンズは専用の位相差センサーを使う事を前提に作られていますので、AFの性能に関して言えば、(デュアルピクセルCMOS AFを搭載したとしても)EOS F6がEOS 6Dを抜く事は決してありません。


EOS Mの発表時に開示されたキヤノンのプレゼン資料には上の様に華やかな絵があるので、もしかしたらミラーレス機もプロ用が開発されるのかなと思いきや、どうやらキヤノンのミラーレス一眼は一眼レフ群の片隅で、永遠に日陰の存在になりそうな感じです





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