デジカメのダイナミックレンジ
(RAWファイルの本当のメリットとは?)



 はじめに
 結論

 初級編
  1) ダイナミックレンジとは 

  2) 日常光のダイナミックレンジ
  3) デジカメのダイナミックレンジ
  4) ラチチュードとは
  5) 写真のダイナミックレンジ
  6) デジカメのダイナミックレンジと写真の関係
  7) モニターのダイナミックレンジ
  8) JPEGファイルとは
  9) 初級編のまとめ

 中級編
  10) RAWフォーマットの利点とは

  11) JEPGとRAWファイルの明度調整
  12) ダイナミックレンジの広い画像
  13) ダイナミックレンジと撮像素子の関係

 上級編
  14) 画素数とダイナミックレンジが反比例する事の証明

  15) デシベルと絞り値の換算表
  16) ラチチュード(許容範囲)の値
  17) ダイナミックレンジ補正

 まとめ
 寸評の答え
 予告編


3) デジカメのダイナミックレンジ


さて、140dBもある日常光の範囲において、デジカメで写せる光の範囲はどれくらいでしょうか?

答えは以下の通りです。


上の図のブルーの矢印が、一般的なデジカメのダイナミックレンジという訳です。

これをご覧頂きます様に、デジカメのダイナミックレンジは70dB程度ですので、1回の撮影で日常光の半分(注1)程度が写せる事になります。

注1

本来デシベル同士の比較では比率を使ってはいけないのですが、説明を簡単にするために半分と書いています事何卒ご容赦願います。(良い子は決して真似してはいけません)

もし140dBと70dBの差を正確に倍率で表すと、3162倍(=10^(70/20))になります。

なおデジカメのダイナミックレンジについては、測定方法が標準化されていないためかメーカーから数値が公表される事は殆どありません。

ですが、ハッセルブラッドの中判デジタルカメラであるXD1の記事(下図参照)に、ダイナミックレンジは最大14ストップ(14EV)と記載されいていますので、多少異なりますが本書ではこのまま70dB (11.6EV) を標準として話を進めたいと思います。


中判デジタルカメラHasselblad XD1

ちなみにEV値とデシベルの相関表は以下の通りです。(EV値とdBの関係についてはこちらへ)



またISO100のネガフィルのダイナミックレンジが60dB、ISO25のリバーサルフィルムで50dB程度ですので、デジカメのダイナミックレンジがフィルムより下というのは間違いと思って頂いて結構です

そして、もしこのデジカメで撮った写真の中にブルーの矢印より上の明るい物が入っているとその画像は真っ白になり、このラインより下の暗い物は真っ黒になるという訳です。

最近のデジカメには、画像が白く飛んだ箇所を示すゼブラ表示(或いはハイライト表示)と呼ばれる機能がありますが、これがダイナミックレンジより上の明るさの部分である事を示しています。


白飛びした箇所(ダイナミックレンジより明るい箇所)を示すゼブラ表示

そして、このブルーの矢印が長ければダイナミックレンジが広いと呼び、短いとダイナミックレンジが狭いと呼びます。

なおブルーの矢印は分かり易く、図の中央に書いていますが、絞りやシャッター速度を変える事で、長さはそのままで上下する事は可能です。

どうです、簡単でしょう。

これで貴方は、ダイナミックレンジについて50%理解したと言えます。

それでは残りの50%について、これからじっくりご説明したいと思います。





3) デジカメのダイナミックレンジ

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2) 日常光のダイナミックレンジ

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4) ラチチュードとは





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