綺麗に撮れるデジカメ選び
理論編


 索引


 1. はじめに

 2. 撮像素子の大きさによる分類
  1: 撮像素子とは

  2: 撮像素子が大きいと綺麗に写る?
  3: 撮像素子が変わると画角が変わる?
  4: フルサイズはボケ易い?
  5: ポートレートに適した撮像素子とは?


 3. カメラの構造による分類
  1: デジタル一眼レフカメラ
  2: ミラーレスデジタル一眼カメラ

  3: コンパクトデジタルカメラ

 4. ポートレートにほしい機能
  1: 顔/瞳認識機能
  2: 手振れ補正機能
  3: 背景ボカシ機能
  4: 美肌機能


2-2:撮像素子が大きいと綺麗に写る?


では撮像素子の大きさの違いは、撮った写真にどう影響するのでしょうか?

いくつかあるのですが、一番大きい影響が、大きな撮像素子のカメラで撮った方が、画像が高精細になり綺麗に見えるのです。

綺麗と聞いた瞬間に、オッと思われる方も多いのではないでしょうか?

それでは先ず、大きな撮像素子を使うと何故高精細になるのかをご説明したいと思います。

前述の撮像素子の中には、細かい受光素子が縦横にびっしり並んで配置されています。


このため、大きなサイズの方が受光素子の数が多いので、当然ながら撮った写真の高精細になると言う訳です。

次に、なぜ高精細になると綺麗に見えるのかですが、下の写真を見て頂ければ一目瞭然でしょう。

  
高精細                  低精細

一言で言えば、低精細の画像はボヤケテかつカクカクして見えるのに対して、高精細の方がハッキリ、クッキリ見えますし、気のせいか長く見ていても疲れません。

上の写真は分かり易い様に少々極端な例にしていますが、諧調性や色彩等の条件が同じならば高精細になればなるほど画像は細かく滑らかになり、間違いなく綺麗に感じるのは分かって頂けると思います。

この高精細になると綺麗に感じるというのは、上の絵を見る以前に何方も既に経験済みなのです。

今から数年前、テレビがアナログからデジタルのハイビジョン(高精細画像)に変わりました。


その時、どう感じましたか?

アナログテレビより、断然綺麗になったと感じませんでしたか?

その通り、同じテレビ局の同じスタジオの同じ照明であっても、画像が高精細になると誰しも綺麗になったと感じた筈です。

この理由は、画像を構成する一つ一つの点が小さくなる事で、よりきめの細かい表現が可能になり、映像がより現実に近くなったからかもしれません。

もしかしたら経験があるかもしれませんが、アナログ放送とデジタル放送を並列放送していた時代、同じテレビでありながらハイビジョン放送を見た後にアナログ放送を見ると、言葉は悪いですが汚いと感じるほどでした。




またハイビジョンが普及する黎明期は、高精細になると人の肌まで鮮明に写ってしまうから、むしろ女性は困る事になるという話も出ましたが、結局杞憂に終わりました。

また一昔前のフィルムにおいても、一般的なカラーフィルムよりも低感度のリバーサルフィルムの方が粒子が細かくて、それからプリントした画像の方がより綺麗に見えました。


高精細になると綺麗に見えるのを、納得して頂けましたでしょうか?

カメラメーカーが画素数を競い合うのは、この理由からです。

ところが、ここまで言うと中には以下の様に話す方が、必ず居らっしゃいます。

画素数が多くなれば、その分1個1個の撮像素子が小さくなり、当たる光が弱くなる事から、諧調性が悪くなり、ノイズも多くなり、画像も悪くなる。

だから画素数を多くするより、むしろ1画素の面積を大きくするべきだ。


前半の指摘は正にその通りなのですが、後半は明らかに間違いです。

前半の指摘は、カメラメーカーの技術者でしたら誰でも知っている事です。

ですから、いかにして諧調性とノイズを維持したまま、画素数を上げるかを日夜研究し続け、その結果十分いけると判断されたデジカメが市場にリリースされているのです。

また画素数を大幅に増やした機種は、電子回路を集積したり、設定できるISO感度を低くするなどして、対策を講じているのです。

画素数を減らして諧調性を上げるのは、誰にでも簡単にできる事ですので、それこそ技術の逆行でしかありません。

ただし全ての写真を最大解像度で撮影するとデータ量が膨大になりますので、撮影対象によってある程度の選択が必要なのは言うまでもありません。

とは言え、画素数が大きなデジカメはそれなりに高価なデジカメになりますので、必要以上に高画素を追い求めるのも考え物です。

現在画素数の多い機種では、EOS 5Dsの5,060万画素、ソニーのα7RIIの4,240万画素がありますが、さすがにこのクラスになるとデータ量も大きく新聞紙大にプリントしなければその価値を使い切れませんので、一般的なユーザーでしたらせいぜい4Kテレビ(829万画素)に対応できる1,200万画素もあれば十分と言えます。


また少々専門的になりますが、以下の様な話も聞かれた事があるかもしれません。

またCCDタイプの撮像素子の方が、CMOSタイプより感度が高く、ノイズが少なく画像は綺麗だ。

ですがこの指摘についても、今ではCMOSタイプの方が読み込み速度、低電力で優位性が高い上に、画像も遜色ない所に達していますので、気にする必要は全くありません。

本項のまとめは、以下の通りです。

撮像素子が大きくなれば必然的に画素数は増え、画像は高精細になり綺麗に見える。
かと言って、いたずらに高画素を求める必要はない。


なおデジカメの画像サイズとモニターやプリンターの解像度との関係を知りたい方は、こちらをご覧下さい。

それでは次に、撮像素子の大きさが変わると画角が変わる事についてお伝えしたいと思います。




2:撮像素子が大きいと綺麗に写る?

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1. 撮像素子とは

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3: 撮像素子が変わると画角が変わる?





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