SONYネジロック式フラッシュの脱落防止策

2018/11:発行



はじめに


以前ロックレバー式のSONY製フラッシュの脱落防止策をお伝えしましたが、今回はネジロック式のSONY製フラッシュの脱落防止策をお伝えしたいと思います。

なお事前にお伝えしておきますと、ネジロック式については、かなり深刻な問題がありますので、現在SONY製のフラッシュをお使いの方、もしくは今後使う予定の方は、最悪の事態を招く前に是非ともご一読頂ければと思います。


SONYのネジ式ロック機構


それではSONYのネジ式ロック機構はどうなっているか見てみましょう。

一般的なアクセサリーシューへのフラッシュの固定方法は、今更説明の必要はないでしょう。


一般的なフラッシュのネジ固定式のアクセサリーシュー差し込み部

フラッシュをカメラのアクセサリーシューに差し込んで、フラッシュ側に付いているネジを締め付ければ固定されます。

これに対してSONY製のアクセサリーシューの場合、カメラのアクセサリーシュー上部手前に2つのエクボ(嵌合穴)があります。


ロックピン用のエクボ(嵌合穴)

SONY製フラッシュのレバー式ロック機構の場合、この穴にレバーと同期して上下するロックピンが嵌合する仕組みになっているのですが、ネジロック式の場合は異なります。

ネジロック式の場合、一応この穴に嵌合するピンはフラッシュ側に存在するのですが、それはロックピンと言うより、クリックダボといった程度の物で完全に抜けを防止できる物ではありません。


ネジロック式のクリックダボ

実際に現品を見て頂けば分かると思いますが、ロックレバー式のロックピンの片側は完全な垂直になっている(下図参照)のに対して、ネジロック式のそれは、なだらかな半球状になっており、強い力が掛かれば簡単に穴から抜ける恐れがあります。


横から見たテーパーの付いたHVL-F43Mのロックピン

それだけならまだしも、このネジ式とクリックダボの組み合わせは、もっと致命的な問題が潜んでいるのです。

それが何かと言うと、このロックネジを締めれば締めるほど、このクリックピンは嵌合穴から抜けてくる事です。


ロックネジを締めれば締めるほどクリックピンは嵌合穴から抜けてくる

上の図を見て頂ければご納得頂けるとと思いますが、このロックネジを締めていくと、フラッシュの台座も徐々に上に持ち上がってきます。

するとその台座の下に付いているクリックピンも、同じ様に徐々に上がってきます。

ですので、ロックネジを強く締め付けると、アクセサリーシューと台座は固定されるものの、抜け防止のクリックダボは全く機能しなくなるのです。

以前ご紹介したSONYのスライドロック機構も同じ傾向があるのですが、スライドロック機構の場合、ロックピンが十分長かったので、台座が多少浮かんだ程度では全く問題ありませんでした。

ですが、ネジ式ロック機構においては、クリックダボの高さは1mm程度で、尚且つ半球状すので、この欠陥が見事に露呈します。




問題点


この情けない機構を知れば、どなたもかなり心配されるのではないでしょうか。

ですが小型軽量フラッシュのHVL-F20MやHVL-F32Mでしたら、このネジ式ロック機構でも特に問題ありません。


ネジロック式のHVL-F20M(左)とHVL-F32M(右)

何故ならば一昔前のフラッシュは、このネジロックだけで全く問題なかったのですから。

ですが、明らかに問題となる製品があります。

それがシューアダプター(ADP-MAA)です。


落下し易いシューアダプター(ADP-MAA)

これは旧タイプのSONY製フラッシュを、新タイプのマルチインターフェースシューが搭載されたカメラに使うシュー変換アダプタなのですが、このアダプターもネジロック式で且つロックダボも半球状なのです。

ですので、これを介して大型のフラッシュを使うと、どんなにネジを締めても、振動を与えると間違いなく脱落します。


α7シリーズにシューアダプター(ADP-MAA)を介して大型フラッシュを装着するのは危険

このために各社は大型フラッシュの脱落防止のために、フラッシュの嵌合部にロックピンを設けているのですが、このシューアダプタにはそんな機構を設けるスペースが無かった様です。

実際試しにネットで検索すると、落下に関する記事が多数見つかります。


対策


ではその場合の対策ですが、極力優しくカメラとフラッシュを扱う以外に、一つだけ有効な手段があります。

それはロックレバー式でもお伝えしましたが、アクセサリーシューの上部にビニールテープを貼付する事です。

ご存じの様に、アクセサリーシューの上部は金属で、フラッシュの台座株はプラスチックですので、どうしても滑り易い傾向があります。

この間にビニールを挟む事によって、両者をより滑り難くして、尚且つクリックピンを抜け難くしてやろうという魂胆です。

ただしこれで100%脱落を防げる訳ではないのですが、多少なりとも落下を防ぐ事ができますので、是非お試し頂ければと思います。


結論


という訳で結論です。

①ネジロック機構の搭載されたSONY製の小型フラッシュについては、ロックネジを普通に締めれば、フラッシュが脱落する事はない。

②ただしシューアダプター (ADP-MAA)を介して、旧タイプの大型のフラッシュを装着すると、何かの拍子にフラッシュが脱落する可能性が非常に高い。

③このためもしどうしてもシューアダプター(ADP-MAA)を使う場合は、カメラとフラッシュに対して激しい振動を割けると共に、アクセサリーシューの上部にビニールテープを貼付すると、多少なりとも脱落を防ぐ事ができる。


本情報がお役に立てば幸いです。





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