綺麗に撮れるデジカメ選び(実践編)


目次


 はじめに
 1. フルサイズ対応一眼レフ
   ニコン
    ニコンレンズ群
   キヤノン
    キヤノンレンズ群
   ソニー
    ソニーレンズ群
   ペンタックス
    ペンタックスレンズ群

はじめに


さあー、デジカメの特徴を掴んで頂いた所で、いよいよ待ちに待ったデジカメ(とレンズ)選びです。

でもその前に、下のデジタルカメラ分類チャートから全体像を把握しておきましょう。

【デジタルカメラ分類チャート】

特徴 撮像素子 カメラ構成 メーカー
ボケ易い










ボケ難い
フルサイズ
(100%)
1: 一眼レフ Nikon, Canon, Sony, Pentax
2: ミラーレス SONY
3: コンパクト SONY
APS-Cサイズ
(43-38%)
4: 一眼レフ Canon, Nikon, Pentax, Sony, Sigma
5: ミラーレス Sony, Fuji, Canon, Ricoh
6: コンパクト Sigma, Fuji, Ricoh, Nikon
4/3サイズ
(26%)
7: 一眼レフ Olympus
8: ミラーレス Olympus, Panasonic
9: コンパクト Panasonic
その他サイズ
(14%以下)
10: 一眼レフ N/A
11: ミラーレス Nikon, Pentax
12: コンパクト Many


このチャートを簡単にご説明しますと、先ず左側が撮像素子のサイズで、上から下へ行くにつれて徐々に小さくなっています。

次に分類の2段目が、お馴染みのカメラ構成の3種類です。

このシンプルなチャートに分類すれば、店頭にあるカオス状態のカメラ達が、全て一目瞭然に分類できるという訳でする。

全体像が把握できた所で、いよいよカメラ選びです。

順番としては、当然ながら値段の高い上から順から見てみましょう。


 1:フルサイズ対応一眼レフ


初めに衝撃的な事をお伝えしたいと思います。

この一斉を風靡したフルサイズ対応一眼レフは、残念ながら今後数年の間に廃(すた)れてきます。

なぜならば、これからは小型で更に性能の良いミラーレス一眼が間違いなく台頭してくるからです。

実際2016年に発表されたキヤノンの中期経営計画においても、ついにミラーレス一眼の商品力強化が盛り込まれました。


CMJ(キヤノンマーケッティングジャパン)2016年~2018年中期経営計画

当然ながら”一眼レフ以上に”という言葉は入っていませんが、徐々に一眼レフからミラーレス一眼に軸足を移していくのは間違いありません。

一方一眼レフ市場で双璧となるニコンの2015年中期計画においても、ミラーレス一眼(ノンフレックスカメラ)の強化が挙げられています。


ニコン2015年中期経営計画

ですので、どうしても一眼レフでないと困るという方以外には余りお勧めではありません。

ですが、この分野においてはフィルム時代からの豊富なレンズが揃っているのも事実ですので、何はともあれ一度は使ってみようと思う方向けに、新旧の製品を含めて一堂にご紹介したいと思います。

さて、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、フルサイズの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラを発売しているのは、国内ではニコン、キヤノン、ソニーの3社しかありませんでした。

ところが2016年に、リコーのペンタックが新たに参入してきました。

はたして勝算はあるのでしょうか?

と言いながら、メーカ毎に順を追って見ていきましょう。


ニコン


現在ニコンは7機種のフルサイズ一眼レフをラインアップしており、EOSの6機種を上回っています。

ニコンの製品番号体系は、1桁モデルがフラッグシップ、3桁モデルがフルサイズ機(D600以上)とAPS-Cサイズ機(D500以下)で、4桁モデルがAPS-Cサイズ機専用になります。

モデル 機種 特徴
1桁モデル D5 プロご用達のフラッグシップ
2桁モデル
N/A

当初APS-CサイズのD70、80、90があったが、4桁モデルに移行
3桁モデル D800 高級機
D700 中級機
D600 入門機
系列外モデル Df ノスタルジック指向モデル
ニコンのフルサイズ一眼レフの製品番号体系

余談ですが、現在2桁モデルがないのは、今後フラッグシップが2桁になる場合に備えているのかもしれません。

そして1桁、3桁、4桁モデルにおいては、数字が大きい程高級機になります。

なお3桁モデルには、D500というAPC-Cサイズの最上位機種がありますが、これはAPS-Cサイズ一眼レフの項でご紹介します。


1. 1桁モデル


ニコンの1桁モデルである旗艦モデルは、1999年発売のD1から2016年発売のD5まで進んでいます。


ニコン初のデジカメ旗艦、NIKON D1(APS-Cサイズ274万画素)

さすがにNIKON D1やD2は発売から既に10年以上が経過していますので、2007年発売のNIKON D3から見ていきたいと思います。

       
 NIKON D5   NIKON D4S    NIKON D4   NIKON D3S   NIKON D3X

1桁機は値段も風格も別格ですのでほとんど高嶺の花ですが、簡単に特徴をみておきましょう。

モデル 特徴 連写 シャッター速度 ISO感度
(拡張)
画素数
NIKON D5
2016/3
闇夜で最強の最大ISO感度328万、-4EVでも働くAF機能、イルミネーションボタン、236万ドットの高解像度タッチパネルモニター、4K(30p)動画機能を新規搭載。
連写速度は12コマ/秒でEOS-DXIIに劣るが、3倍もの低消費電力を達成。
12コマ/秒 30
-
1/8k
B, T
100 - 102,400
(30 - 3,280k)
2,082
万画素
NIKON D4S
2014/3
D4に対して、AF性能向上、画質向上、AWB向上等実施。 11コマ/秒 30
-
1/8k
B, T
100 - 25,600
(50 - 204,800
1,623
万画素
NIKON D4
2012/3
光学ファインダーを使った撮影時の顔認識を実現、-2EVでも働く51ポイントのAF、11コマ/秒の超高速連写、無音撮影、APS-CベースのFHD動画対応、無線LAN搭載。 11コマ/秒 30
-
1/8k
B, T
100 - 25,600
(50 - 204,800)
1,623
万画素
NIKON D3S
2009/11
D3に対して画素数を抑えて感度アップを図る。
撮像素子のクリーニング機能の新規搭載、操作性、動画撮影機能向上。
11コマ/秒
(APS-C
30
-
1/8k
B
200 - 12,800
(100 - 102,400)
1,210
万画素
NIKON D3X
2008/12
D3に高精細の撮像素子を搭載したモデル。
操作性や基本性能はD3と変わらず。
11コマ/秒
(APS-C
30
-
1/8k
B
100 -
1,600
(50 - 6,400)
2,450
万画素
NIKON D3
2007/11
ニコン初のフルサイズセンサーを搭載。最高感度がISO6400、拡張でISO25600、APS-Cサイズで約9コマ/秒の高速連写、51点のAFポイント、92万ドット高精細液晶モニター、2種類のライブビュー機能 、AF微調節や焦点距離手動入力機能を搭載 11コマ/秒
(APS-C)
30
-
1/8k
B
200-
6,400
(100 - 25,600)
1,210
万画素

この表をご覧頂きます様に、1桁モデルは当時の最先端技術を惜しみなく投入している事が分かります。

一方で、もう一つ興味深い事が分かります。

例えば、D3程度の性能でしたら、さすがに連写速度は適わないものの、最新のデジカメならば普及機クラスでも同じ性能の機種が出回っています。

一昔と違って、技術の進歩が確実に速くなっているのは間違いありません。

何はともあれ、このフラッグシップ機を使いこなすには、十分な資産と体力が必要です。


2. 3桁モデル


次は多少手の届く可能性のある3桁モデルです。

今の所ニコンでは、800シリーズを高級機、700シリーズを中級機、600シリーズを入門機としている様です。

【800シリーズ】

800シリーズの特徴は高画素の撮像素子を搭載している事で、ちょうどEOS 5D系の競合機になります。

       
NIKON D810A  NIKON D810   NIKON D800E  NIKON D800

新旧モデルの特徴を簡単に述べておきますと以下の通りです。

モデル 特徴 ストロボ 連写 シャッター速度 ISO感度
(拡張)
画素数
D810A
2015/5
天体撮影専用の高精細追求の特殊モデル 内蔵 5コマ/秒 30
-
1/8000

B, T
64-
12,800
(32- 51,200)
3,635
万画素
D810
2014/7
撮像素子を刷新した高精細追求モデルでローパスフィルターレスとしている。 内蔵 5コマ/秒
D800E
2012/4
D800に対してローパスフィルターの効果を無効化したモデル。 内蔵 4コマ/秒 100-
6,400
(50- 25,600)
3,630
万画素
D800
2012/3
発売当時世界最多となる3630万画素の撮像素子を搭載したモデル。フルHD動画対応。 内蔵 4コマ/秒

高画素でデジカメとなると、現在EOS 5Dsの5000万画素、α7R IIの4800万画素が存在しますので、必要性はともかく3600万画素は少々見劣りする数値になっています。


【D700シリーズ】

D700シリーズは下位モデルのD300或いはD600とデザインを共通化しているため、プレミアム性でかなり損をしていますが実力はかなり上で、D800シリーズに対して、画素数を抑えたモデルと考えれば間違いないと思います。

なお初代のD700はD3の主要ユニットを流用してプロ~ハイアマチュアをターゲットとしていましたが、D750はハイアマチュアにターゲットを絞り、異なるユニットを搭載して小型化と独自性を打ち出しています。

 
NIKON D750  NIKON D700

モデル 特徴 ストロボ 連写 シャッター速度 ISO感度
(拡張)
画素数
D750
2014/9
下位モデルのD610と共通デザインであるが、D810との違いは画素数程度。
ニコンのフルサイズで初めてチルト式液晶モニターを搭載とWi-Fi機能搭載。-3EVから働くAF性能。フルHD(60P)対応。
内蔵 6.5コマ/秒 30-
1/4000
B, T
100-
6,400
(32- 25,600)
2,432
万画素
D700
2008/7
D3の撮像素子とAF機構、シャッター機構を流用した中級機。
ブースターを使った高速連写と高感度が売り。撮像素子のクリーニング機構も搭載。
内蔵 5コマ/秒 30-
1/8000
B
200-
6,400
(100- 25,600)
1,287
万画素

もし10万円以下でニコンの一眼レフを購入したいのでしたら、D700の中古からになります。


【D600シリーズ】

D600シリーズはフルサイズの入門機としての役割を担っていますが、これといってスペックが見劣りする所はありませんので、とのかくニコンを使ってみたい方には良いかもしれません。

ただしモニターは固定です。

 

モデル 特徴 ストロボ 連写 シャッター速度 ISO感度
(拡張)
画素数
D610
2013/10
D600の5.5コマ/秒から6コマ/秒に向上、3コマ/秒の静音連写モード追加、AWB(オートホワイトバランス)精度向上。 内蔵 6コマ/秒 30
|
1/4000
B, T
100
|
6,400
(32- 25,600)
2,426
万画素
D600
2012/9
フルサイズ対応の廉価モデル。
フルHD(30P)にも対応。
内蔵 5.5コマ/秒

D600シリーズも中古で10万円以下で購入できますが、試しに使う程度でしたらD3の流れを汲むD700の中古をお勧めします。


2. 系列外モデル


異色なのは、何と言ってもNIKON Dfでしょう。

このノスタルジックな外観を見て頂ければ、それだけでその価値が分かって頂けると思います。

 
    NIKON Df(フルサイズ)   Fuji Film X-T1(APS-Cサイズ)

この手のマニュアルの操作系を可能にしたカメラは、本機とフジフィルムのX-T1(APS-Cサイズ)の独擅場(どくせんじょう)と言えそうです。

Dfというニコンの番号体系から外れた製品名からも、この機種の特異性が伺えます。

いずれもその外観とは裏腹に、最新技術が詰め込まれているのが、隠れたヒットの要因ではないでしょうか?

   

モデル 特徴 ストロボ 連写 シャッター速度 ISO感度
(拡張)
画素数
NIKON Df
2013/11
ノスタルジックな外観を採用したハイアマチュア機。
画像系はNIKON D4を流用し高感度が特徴。動画機能は非搭載。
外付け 5.5コマ/秒 30-
1/4000
B, T
100- 25,600
(50- 204,800)
1,625
万画素

最近一眼カメラを携行するカメラ女子も増えてきましたが、こういうカメラを持つと(持っているだけで)かなり目立つのは間違いありません。

ただし本体だけで27万円もしますし、大柄ですので、どうみてもカメラ好きの高齢者しか買えそうもありません。

と昨年までは言っていたのですが、2016年9月になると本体価格が22~23万円に落ちていました。

それでもまだまだ高いのですが、少し一般のユーザーにも手が届きそうな価格になってきました。

なおこのモデルの場合、シルバーモデルの方が高いのが、ノスタルジックモデルの特徴を示しています。


ニコンレンズ群


ニコンのFマウントレンズは、60本(MFレンズ8本)もあります。

ですので、当然ながら明るい単焦点レンズも揃えてはいるのですが、残念ながら突出したものはありません。

ニコン
         
   35mm F1.4   50mm F1.4    85mm F1.4   135mm F2.0  180mm F2.8
14位       12位       5位       6位       8位
上の順位は市販単焦点レンズの中でボケ安い順番を表しており、強いて挙げれば85mm F1.4でしょうか。

もしかしたら、ニコンはポートレートの様な軟派の写真には余り興味がないのかもしれません。

またボケ量は市販レンズで8位なのですが、180mm F2.8の中古価格が5万円台なのが少々魅力です。

なおこれ以外にもFマウントのAPS-Cサイズ用のレンズが19本あり、キヤノンと違ってこれ等のレンズもフルサイズ一眼レフにも使用可能です。


キヤノン


キヤノンEOSの番号体系は、1桁の”6”までがフルサイズカメラを表し、さらに若い(小さい)数字ほど高級機である事を示します。

EOS-1系列


まずキヤノンのフラッグシップ機であるEOS-1D系列ですが、その値段と大きさを見ると溜息が出ます。

なにしろ本体だけで重さは1.5kgもありますので、これをポートレートで使うとなったら、先ずは筋トレから始めなくてはなりません。

     
EOS-1D X II  EOS-1D X   EOS-1Ds III   EOS-1DsII

EOS-1Dシリーズには、過去報道/スポーツ用の追加文字の付かないEOS-1Dシリーズ(EOS-1D~EOS-1D IV)がありましたが、撮像素子のサイズがAPS-Hの大きさですので、ここでは割愛します。

という訳で、フルサイズの新旧EOS-1Dの特徴をまとめると以下の様になります。

モデル 特徴 シャッター
速度
ISO感度
(拡張)
画素数
EOS-1D X II
(2016/4)
AF追従の14コマ/秒達成、動画機能(60pのDCI 4K対応、4K動画の1枚切り出し可能)と通信機能強化。
ファインダー倍率0.76倍でアイポイント20mmを達成。
30"
|
1/8000

B
100-51,200
(50- 409,600)
2,020
万画素
EOS-1D X
(2012/6)
報道用(1D)とスタジオ用(1Ds)を統合した超高速連写(14コマ/秒)可能のプロ用機材 100-51,200
(50- 204,800)
1,810
万画素
EOS-1Ds III
(2007/5)
最高約5コマ/秒の連続撮影を可能にしながら、高精細、高速画像処理を実現したプロ用スタジオ機材 100-
1,600
(50-
3,200)100-
1,600
(50-
3,200)
2,110
万画素
EOS-1Ds II
(2004/4)
最高約4コマ/秒の連続撮影可能。高精細、高速画像処理を実現 1,670
万画素

EOS-1シリーズ以外のフルサイズモデルでは、現在以下の5Dと6Dが存在しています。

高精細モデル


次に、EOS 5Ds とEOS 5Ds Rですが、これは5,060万画素を達成しています。

   
 EOS 5Ds    EOS 5Ds R

これくらいの画素数になりますと、ふすまサイズのプリントが可能になりますので、プロ用機材と思った方が妥当でしょう。

ただし、最近SONYから4200万画素のミラーレス機(α7R II)や一眼レフ(α99 II)が発売されましたので、そういう意味ではこれぐらいの画素数でも、徐々に一般的になっていくのかもしれません。

モデル 特徴 シャッター速度 ISO感度 画素数
EOS 5Ds
2015/6
高画素追求モデル(計算上、1ギガメモリーに20枚で一杯になる)
フルHD(30P)対応。
30"-
1/8000, B
100-
6,400
5,060
万画素
EOS 5Ds R
2015/6
5Dsにローパスフィルターキャンセル機構を搭載した画質追求機 30"-
1/8000, B
100-
6,400
5,060
万画素

おまけにこれだけの高解像度になると、わずかなブレでも画像に影響する事から、新たにミラー振動制御システムまで開発したそうです。

となると、高精細になればなるほどミラーレス機が有利になる事をキヤノンは自ら認めている事になります。

ですので、事ここに至ってもなお一眼レフにこだわるとは、正直情けないの一言です。

EOS 5D系列


次はEOSの顔とも言えるEOS 5D系列です。

これは現在マークIVまで進んでいます。


     
EOS 5D IV    EOS 5D III    EOS 5D II    EOS 5D 

これらのモデルの特徴は以下の通りです。

モデル 特徴 連写
(コマ/秒)
シャッター
速度
ISO感度 画素数
EOS 5D IV
(2016/9)
EOS-1D X IIのユニットを流用し、ISO感度、AFポイント、連写速度等を改善。
他社と異なるデジタルシネマ規格(4096×2160)のDCI 4K(30P)動画対応。162万ドットのタッチパネルはEOS-1D X II以上の高解像度。
7 30"-
1/8000, B
100-
32,000
(50-
102,400)
3,040
万画素
EOS 5D III
(2013/3)
EOS-1D Xのユニットを流用し、ISO感度、AFポイント、連写速度等を改善。HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影機能を新規追加。 6 30"-
1/8000, B
100-
25,600
2,230
万画素
EOS 5D II
(2008/11)
EOSシリーズ初のフルHDの動画撮影機能を搭載。 3.9 30"-
1/8000, B
100-
6,400
2,110
万画素
EOS 5D
(2005/11)
一般ユーザにも手の届く初のフルサイズモデル。 3 30"-
1/8000, B
100-
1,600
1,280
万画素

EOS 6D系列


最後はフルサイズの廉価版である6Dです。

 
EOS 6D

モデル 特徴 シャッター速度 ISO感度 画素数
EOS 6D
(2012/11)
680gの当時世界最小、最軽量フルサイズモデル。AF測距点数は11点で、EOS初 の無線LANとGPS機能搭載 30"-
1/4000, B
100-
25,600
2,020
万画素

これを見る限り、ポートレート用にキヤノンのフルサイズ一眼レフを購入しようと思ったら、最低でもEOS 6Dの12万円(2015年は新品で15万円)が必要になります。

さもなければ中古機を購入する事になりますが、それでも2世代前のEOS 5D Mark IIで7.5万円(2015年で8万円)台、3世代前の初代EOS 5Dでも3.5万円(2015年で4万円)台です。

という訳で、もし安価でキヤノンのAFレンズを使ってみたいのでしたら中古の初代EOS 5D(3.5万円台)、もしもう少し金銭的に余裕があるのならばEOS 5D Mark II(7.5万円台)、どうしても中古に抵抗があるという方は新品EOS 6Dの12万円(中古で10万円台)が選択肢になります。

なお、上の表をご覧頂きます様にEOS 6Dだけ、シャッタースピードが1/4000になっています。

推測ですが、シャッターユニットのユニットは他機種と共通で1/8000までの撮影が可能なものの、ファームで上限を1/4000に抑えているのかもしれません。

またEOS 5Dの3世代目(現行機)とEOS-1D X(先代)も共通のシャッターユニットを使っている可能性は十分あり得ます。


キヤノンレンズ群


キヤノンは現在55本のフルサイズ対応レンズを用意しており、更に比較的明るい単焦点レンズを揃えています。

その中でも出色なのは、85mm F1.2(20万円)と200mm F2.0(70万円)でしょう。

キヤノン
           
  35mm F1.4   50mm F1.2    85mm F1.2   135mm F2.0  200mm F2.8
14位       11位       2位       6位       7位

上の順位は市販レンズの中でボケ安い順番を表しており、中でも85mm F1.2は、ボケ量とその使い易さから言ってポートレートの花形レンズとも言えるでしょう。

これを使うためにEOSを購入する方も、少なくないかもしれません。

ただしカメラとセットで、最低でも25万円以上というのが最大のネックです。




ソニー


次はソニーです。

ミノルタ時代からαの最上位機種を継承する9シリーズは、それまでは他社と同じく光学系ファインダーを搭載していたのですが、最新機で99と数字が2桁になると共に、ファインダーが光学系から電子ビューファンダーに切り替わりました。(これに伴ってミラーは半透明ミラーに変更)


ソニー
   
α99 II      α99      α900


モデル 特徴 シャッター速度 ISO感度
(拡張)
画素数
α99 II
2016/11
4年ぶりのAマウントのフラッグシップ機。
ボディ内5軸手ブレ補正機能と共に、AF性能、連写速度、高感度特性の向上、4K(30P)画対応、及び小型化を実施。
30-
1/8000, B
100-25,600
(50-102,400)
4240
万画素
α99
2012/10
半透明固定ミラーを搭載したAマウントの最上位機種。
毎秒6コマの高速連写、11点クロスセンサーと102点像面位相差センサーのデュアルAFを搭載、フルハイビジョン動画対応、GPS搭載、防塵防滴設計、ボディー内手振れ補正。
30-
1/8000, B
100-
25,600
2430
万画素
α900
2008/10
光学ファインダーとボディ内手ブレ補正機能を搭載したAマウントフルサイズ機 30-
1/8000, B
200-
3,200
2460
万画素

恐らくα99も、ミラーレスデジタルカメラの橋渡し役の使命を帯びて市場に投入されたのでしょうが、一眼レフ最終機としての資質をもって開発されていますので、相応のカリスマ性があると言えます。

もし今後α99の後継機が発売されるとしたら、ボディ内5軸手ブレ補正機能と共に、AF性能、連写速度、高感度特性の向上、及び小型化が行われるのは間違いないでしょう。

とは言え、フルサイズミラーレスのα7シリーズが既に存在している現在においては、余程の小型化がなければ敢えてこの機種を買う意味はないかもしれません。

と今までは書いていたのですが、予想に反してα99 IIが発表されました。

中古のAマウントレンズが比較的安く購入できる事や、連写性能やAF速度がα7R IIより優れている事からこちらを選択する価値は十分あります



ソニーレンズ群


ソニーのフルサイズ一眼レフ用レンズは、一般的にAマウントレンズと呼ばれています。

Aマウントレンズは、SONYからだけでなくツァイスブランドからも明るい単焦点レンズが用意されています。


       
35mm F1.4    50mm F1.4     85mm F1.4   135mm F1.8  24-70mm F2.8
14位       12位        5位       4位        N/A

中でも、135mm F1.8と85mm F1.4はポートレート用として断然お勧めです。


ペンタックス


昔からのペンタックスユーザーの熱い要望に応えて、ついにペンタックスからもフルサイズ一眼レフがリリースされました。

フルサイズのしんがりという事で、APS-Cサイズの一眼レフと同様、最先端の技術を惜しみなく搭載しています。

恐らくこれから普及機もリリースされるでしょうから、今後の展開が楽しみです。




モデル 特徴 シャッター速度 ISO感度 画素数
K-1
2016/4
5段階分の5軸手ブレ補正機構、ローパスセレクター、内蔵GPSユニットと組み合わせた簡易的な天体追尾撮影が可能、回転方向にセンサーを動かす構図微調整、自動水平補整機能、4本のステーで繋がったフレキシブルチルト可動モニター、暗闇で便利な操作部照明
ただし4K動画には未対応。
30"- 1/8000
B
100- 204,800 3,640
万画素

フィルム時代のKマウントレンズは豊富にあるのですが、デジタル対応のレンズは以下の通りです。

       
FA77mmF1.8  FA24-70mm F2.8  70-200mmF2.8ED 100mmF2.8 FA50mmF1.4




1: フルサイズ対応一眼レフ

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