国産デジタルカメラの性能を一目で比較できる
デジカメ便覧



目次


【デジタルカメラ分類チャート】
特徴 撮像素子 カメラ構成 メーカー
大型
ボケ易い
画像情報多








画像情報少
ボケ難い
小型
フルサイズ
(100%)
1: 一眼レフ Nikon, Canon, Sony, Pentax
2: ミラーレス SONY, Nikon, Canon
3: コンパクト SONY
APS-Cサイズ
(43-38%)
4: 一眼レフ Canon, Nikon, Pentax, Sony, Sigma
5: ミラーレス Sony, Fuji, Canon, Sigma, Ricoh
6: コンパクト Sigma, Fuji, Ricoh, Nikon
4/3サイズ
(26%)
7: 一眼レフ Olympus
8: ミラーレス Olympus, Panasonic
9: コンパクト Panasonic
1インチサイズ
(14%)
10: 一眼レフ N/A
11: ミラーレス Nikon
12: コンパクト SONY, Canon, Panasonic, Nikon
小サイズ
(14%未満)
13:ミラーレス Pentax
14:コンパクト Many

2: フルサイズ対応ミラーレス


フルサイズの撮像素子を搭載したミラーレスデジタル一眼カメラを発売しているのは、従来2013年から発売しているソニーのしかありませんでした。

それに対して、2018年下期にようやうニコンとキヤノンが参入してきました。

両社ともいきなりα7シリーズを超える様な製品を創る事などできないでしょうが、特徴的なのはいずれもマウント径をソニー以上に大きくしているという事です。

今後このマウント径の差が、画質や性能にどう影響するか楽しみな所です。


ソニー


α7シリーズ


α7シリーズは当初3機種でしたが、その後後継機が発売され現在7機種が発売されています。

                     第1世代
   
α7       α7R       α7S

第2世代は、5軸手振れ防止が搭載され、更に筐体の剛性アップ、グリップ形状やシャッターボタンの位置変更等、操作性の向上が図られています。

第2世代
     
 α7 II       α7R II       α7S II

第3世代はα7R IIIしかありませんが、本モデルがα7シリーズのフラッグシップなのは間違いありません。

第3世代
 
α7 III      α7R III

7機種の特徴を発売順にまとめると、以下の通りです。

モデル 特徴 連写 シャッター
速度
常用ISO感度
(拡張)
画素数
α7 III
2018/3
α7の第3世代
5軸手ブレ補正は先代と比べて0.5段分向上し5.0段分の補正効果を実現。センサーはα9と同じ裏面照射型になり、4D FOCUSにも対応。
瞳AFモードはAF-Cでも利用可能になった。AF/AE追従で最高約10コマ/秒の高速連写(サイレントモード含む)も可能になった。またハイブリッドログガンマによる4K HDR撮影にも対応。
10
コマ/秒
1/8000
-30, B
100-
32,000

(50-
102,400)
2420万画素
α7RIII
2017/11
α7Rの第3世代
中感度域では約一段分のノイズ低減、手ブレ補正5.5段、α9同様「4D FOCUS」に対応。瞳AFの追従性能も、約2倍に向上。
HLG(ハイブリッドログガンマ)方式による4K HDR撮影に対応。
ファインダーは、α7IIと比べて最大輝度が約2倍になり、ファインダー倍率が0.78倍となり、解像度も1.5倍にアップ。
10
コマ/秒
1/8000
-30, B
100-32,000
(50-102,400)
4240万画素
α7sII
2015/10
α7sの第2世代、5軸手振れ防止と4k録画対応 5コマ/秒 1/8000
-30, B
100-102,400
(50-409,600)
1220万画素
α7RII
2015/6
α7Rの第2世代、5軸手振れ防止と画素数アップ。フルサイズで世界初となる裏面照射型のCMOSセンサー搭載、 1/8000
-30, B
100-25,600
(50-102,400)
4240万画素
α7II
2014/11
α7の第2世代、5軸手振れ防止、AF速度等改善 1/8000
-30, B
100-25,600
(50-25,600)
2430万画素
α7s
2014/5
高感度モデル 1/8000
-30, B
100-102,400
(50-409,600)
1220万画素
α7R
2013/10
高解像度モデル(ローパスフィルターレス) 4コマ 1/8000
-30, B
100-25,600
(50-25,600)
3640万画素
α7
2013/10
標準モデル 5コマ 1/8000
-30, B
100-25,600
(50-25,600)
2430万画素

それでは、この中のどれがポートレートに向いたカメラと言えるでしょうか?

理想を言えば、5軸手振れ防止機能の付いた高価なカメラが一番かもしれませんが、本書ではそんな野暮な事は言いません。

昼間の撮影がメインであれば、初代のα7で十分です。

また夜の撮影がメインであれば、同じく初代のα7sで十分です。

なぜならば、α7でもISO6400までは殆どノイズを気にせずに撮れますし、ましてα7sに至ってはISO12800でも全く問題なく使えるからです。

そこまで感度を上げれば、通常の撮影であれば1/1000以上の高速シャッターが使えますので、(手振れ防止機能が無くても)手振れも被写体ブレも抑えられるからです。

また普段、撮った写真をPCのモニターで鑑賞しているのでしたら、1000万画素も必要ありません。

という訳で、もし財布に余裕があれば、本書では夜間もフラッシュ無しで撮影できるα7sをお勧めします。

と以前は書いてたのですが、実際にα7Sでポートレートを撮ってみたところ、全くピントが合いません。

α7Sの場合コントラストAFしか搭載していないのですが、これですととても大口径レンズを絞り開放で撮るだけのAF性能を有していないのは間違いありません。(詳細についてはこちらへ)

ですので、最低限像面位相差AFを搭載したα7、α7 II、α7R II、α7R IIIを選択される事をお勧めします。

なお本気で購入を検討されている方のために、中古価格表(2017/12作成)を作ってみました。

機種 新品価格 中古(ヤフオク落札価格) 下落率
MIN AVE MAX MIN AVE MAX
α7 154,584円 48,000円 60,000円 75,000円 31% 39% 49%
α7R 177,800円 72,000円 89,000円 105,000円 40% 50% 59%
α7S 199,746円 70,000円 120,000円 160,000円 35% 60% 80%
α7 II 174,000円 75,000円 120,000円 160,000円 43% 69% 92%
α7R II 401,799円 160,000円 210,000円 260,000円 40% 52% 65%
α7S II 391,340円 190,000円 230,000円 270,000円 49% 59% 69%

ちなみに、2015/11の中古価格は以下の通りでした。

機種 新品価格 中古(ヤフオク落札価格) 下落率
MIN AVE MAX MIN AVE MAX
α7 154,584円 70,000円 79,000円 88,000円 45% 51% 57%
α7R 177,800円 85,000円 117,500円 150,000円 48% 66% 84%
α7S 199,746円 145,000円 162,500円 180,000円 73% 81% 90%
α7 II 174,000円 100,000円 125,000円 150,000円 57% 72% 86%
α7R II 401,799円 326,000円 363,000円 400,000円 81% 90% 100%
α7S II 391,340円 300,000円 300,000円 300,000円 77% 77% 77%

もし宜しければご活用ください。

α9


α9は秒速20コマの高速機です。


モデル 特徴 モニター 連写 シャッター速度
(電子)
常用ISO感度
(拡張)
画素数
α9
2017/5
読み出し速度を高速化した2420万画素積層型CMOSセンサーを搭載。
これによって、歪の少ない1/32000秒の電子シャッターを実現し、AF/AE追従最高20コマ/秒のブラックアウトフリー連続撮影が可能。
全面位相差センサーを693点と大幅に増やし、4D FOCUSに対応。
バッテリーを従来比で約2.2倍の高容量タイプに変更。
デュアルメディアスロット、LAN端子を採用。
上下可変 20
コマ/秒
1/8000
-30, B

(1/32000
-1/8秒)
100-
32,000

(50-
102,400)
2420万画素

最大の特徴は(くどい様ですが)秒速20コマの連写速度なのですが、電子シャッターであれば今どき驚くほどの速度ではありません。

またそれ以外は、特に際立った特徴もありません。

このため、どうしてもフルサイズ2400万画素の画像を秒速20コマで撮りたい方以外は、手を伸ばし難いのではないでしょうか。




ソニーレンズ群


レンズについては、ミラーレス一眼専用レンズとして新たにEマウントレンズが開発されました。

これが少々分かり難いのですが、フルサイズ対応がレンズ名にFEと付き、APS-Cサイズ専用のレンズには単にEの文字が付きます。

ソニーのHPには、いずれのレンズも使用可能としてカタログに両方を分かり易い説明もなく載せています。




ですが、フルサイズ対応のカメラでありながら、APS-Cサイズの範囲しか写らないレンズを同じに扱うのはどうかと思います。

もしα7シリーズを購入されたら、迷わずFEレンズを購入しましょう。

と当初は書いていたのですが、広角レンズでしたらEレンズは非常にコンパクトで且つ低価格ですので、大きく引き伸ばすのでなければ、こちらを購入するメリットは十分あります。

特にパンフォーカスを目的とした広角レンズや、極力ピントの合う範囲を広くしたいマクロレンズはAPS-Cサイズ対応のレンズが断然お勧めです。

なおフルサイズのミラーレスカメラは最近発売されたばかりのため、専用レンズ(FEレンズ)はまだまだ少なく、当面はアダプタを付けてフルサイズデジタル一眼カメラ用のレンズを使う事になります。

とは言え、一応専用レンズ(FEレンズ)も見ておきましょう。

ソニー
         
28-70mm F3.5-5.6 24-70mm F4    35mm F2.8    55mm F1.8  70-200mm F4

上記の様に、残念ながらポートレートを意識したレンズは見当たりません。

ただしSONYが公式発表しているFEレンズ開発ロードマップによれば、今後大口径単焦点レンズの発売が予定されている事から、それらを大いに期待したいものです。


できる事ならば、85mm F1.2(もしくは85mm F1.4)が発売されれば言う事ありません、と以前は言っていたのですがどんどんレンズが増えています。


ニコン


2018/9、ついにニコンのミラーレス一眼であるNikon Z 6とNikon Z 7が発表されました。


見た目は同じNikon Z 6(左)とNikon Z 7(右)

期待が大きかった割りには、これといったずば抜けた性能が見い出せなかったせいか今一つインパクトに欠けた印象です。

ですが、本機最大の特徴はマウントがついに変わった事でしょう。

従来のFマウントは口径44mm(フランジバック:46.5mm)だったのに対して、新しいZマウントは口径55mm(フランジバック:16mm)になったのです。

これに伴い、ボディーと共に発表された専用レンズの性能は大幅に改善されています。

もしかしたらこのミラーレス一眼の登場を一番望んでいたのは、外ならぬニコンの開発陣だったのかもしれません。

 
 Nikon Z 6     Nikon Z 7

モデル 特徴 モニター 連写 シャッター速度
(電子)
常用ISO感度
(拡張)
画素数
Z 6
2018/11
Z7と同じプラットフォームを使った標準モデル。
Z 7に対して、撮像素子が2450万画素になり、ローパスフィルター有り。
これに伴い、ISO感度、連写速度、AF測距点数等が異なる。
上下可変 12
コマ/秒
1/8000
-30, B,T
X200
100-
51,200
(50-
204,800)
2450万画素
Z 7
2018/10
ニコン初のフルサイズ対応ミラーレス一眼。
像面位相差AFを搭載した裏面照射型撮像素子を採用し、最大5段分の効果があるボディ内5軸手ブレ補正、チルト式可変モニター(タッチパネル)を採用し、本体上部に表示パネルも搭載。
ローパスフィルター無し。
電子ファインダーは倍率0.8倍の369万ドットでトップクラス。
ローライトAFにより、-4EVまでAF撮影が可能。
メモリーはXQDカードのシングルスロットで、Bluetooth Low Energyを採用。
動画は4K/30Pに対応。
上下可変 9
コマ/秒
1/8000
-30, B,T
X200
64-
25,600

(32-
102,400)
4575万画素

発売早々でまだ本機の評価は不明ですが、単にボディーのでき云々ではなく、新レンズを含めたその画質の良さがどう市場で評価されるかが鍵と言えます。


ニコンレンズ群


ニコンのZマウントレンズは、今の所以下の3本です。

   
35mm f/1.8S   50mm f/1.8S    24-70mm f/4S

先ほどお伝えしました様に、この3本レンズ(いずれもSラインと呼ばれるハイクオリティーレンズ)は明らかに従来のレンズと一線を画する性能を有しています。


キヤノン


お待たせしました。

いよいよキヤノンのフルサイズ対応ミラーレス一眼です。

キヤノンのEOS Rも、一見これと言った特徴は見当たりませんが、実はAFの性能が他の競合機と比べて格段に優れているのです。

それはデュアルピクセルCMOS AFと呼ぶ、撮像素子の1画素を2分割し全画素をAFセンサーとして使える点です。


デュアルピクセルCMOS AFのイメージ図

一般の像面位相差AFセンサーは、(画像に影響するため)撮像素子上に限られた個数しか乗せられないのですが、これは撮像素子の全面をAFセンサーとして使用できるため、暗い場所でもAFが可能となり、更にAFの高速・高精度化、測距エリアの拡大、測距点の多点化が可能になります。

これによって、本当の意味での瞳AFが可能になります。


 EOS R

モデル 特徴 モニター 連写 シャッター速度
(電子)
常用ISO感度
(拡張)
画素数
EOS R
2018/11
キヤノン初のフルサイズ対応ミラーレス一眼。
デュアルピクセルCMOS AF機能を搭載した3030万画素の撮像素子(ローパスフィルター有り)を採用し、-6EVまでAF撮影が可能。
新たにマルチファンクションバー、コントロールリング(レンズ)、Fvモードを搭載して操作性を変更。
背面モニターはバリアングルのタッチパネルで、本体上部にも表示パネル搭載。
電子ファインダーは0.76倍の369万ドット。
ボディ内手ブレ補正非搭載で、メモリーはSDカードのシングルスロット。
Bluetoothを搭載し、動画は4K/30Pに対応。
バリアングル 8
コマ/秒
1/8000
-30, B
X200
100-
12,800
(50-
51,200)
3030万画素


キヤノンレンズ群


EOS R用のRFマウントレンズは、今の所以下の3本です。

     
RF24-105mm F4  RF28-70mm F2   RF35mm F1.8   RF50mm F1.2  

キヤノンも大幅にレンズの性能を上げてきましたので、こちらもAF性能と画質がいかに市場で評価されるかが鍵と言えます。


2: フルサイズ対応ミラーレス

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1: フルサイズ対応一眼レフ
(ペンタックス)

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3: フルサイズ対応コンパクト



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