デジカメのダイナミックレンジ
(RAWファイルの本当のメリットとは?)

Feb. 2016:Release

目次



14) 画素数とダイナミックレンジが反比例する事の証明


画素数とダイナミックレンジが反比例する事に関して、面白い事をお教えしたいと思います。

ご存じかもしれませんが、SONYからフルサイズのミラーレス一眼であるα7の3兄弟が発売されました。


高感度低画素数のα7S、スタンダードのα7、低感度高画素のα7Rで、それぞれの画素数は以下の通りです。

α7S 1200万画素 (12M)
α7Ⅱ 2400万画素 (24M)
α7R 3600万画素 (36M)

生憎これらの正確なダイナミックレンジは不明なのですが、高感度低画素のα7Sのダイナミックレンジが75dB、スタンダードのα7が70db、低感度高画素のα7Rが65dBだと仮定して、画素数とダイナミックレンジを掛けてみるとどうなるでしょうか?

もし画素数とダイナミックレンジが反比例するとしたら、両者を掛けた結果は似た様な値になる筈です。

という訳で、早速計算した結果が以下になります。

α7S 12x75 = 900
α7Ⅱ 24x70 = 1680
α7R 36x65 = 2340

ところが、予想に反して上記の様に全くバラバラの値となってしまいました。

偉そうにダイナミックレンジと画素数は反比例すると申し上げていながら、ダイナミックレンジと画素数を掛けても全く似た数値になりません。

どうも前言を撤回しなければいけないと言いたい所ですが、実はこの計算には致命的な間違いがあります。

なぜならば、以前チラッと言いましたが、デシベル値は決して掛け算や割り算に使ってはいけないからです。

もし掛け算をしたいのならば、デシベル値は普通の倍数に直さなければいけません。

とすると、各デシベル値は以下の様になります。

65db=1778倍、70dB=3162倍、75dB=5623倍

これを先ほどと同じ様に画素数に掛けると、以下の様になります。

α7S 12x5623 = 67481
α7Ⅱ 24x3162 = 75895
α7R 36x1778 = 64018

いかがでしょうか?

元々初代α7シリーズのダイナミックレンジの値が推定値ですので多少の誤差はありますが、画素数とダイナミックレンジは反比例するというのはほぼ裏付けられたと思うのですが、いかがでしょうか?





14) 画素数とダイナミックレンジが反比例する事の証明




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