FUJIFILM製デジカメのSRの意味

2019/6:発行


はじめに


何なんでしょう、このSRとは?

フジフィルムの入門機であるXF10やX-A5のモードダイヤルには、アドバンスドSR(SR+)と呼ばれる撮影モードが搭載されています。


レンズ固定式プレミアムコンパクトXF10の上面


レンズ交換式ミラーレス一眼X-A5の上面



X-A5のモードダイヤルにプリントされたSR+の文字

説明書によれば、カメラが撮影シーンに合わせて、自動で最適な撮影モードを設定して撮影できます、とあります。

だったら他のカメラと同様にAUTOと書けば良いのに、SR+と書かれると一体どんな裏があるのかと疑ってしまい、説明書をじっくり読まない限り迂闊に選択できない怖さがあります。

ところが操作説明書を端から端まで探しても、この”SR”の略語の意味がどこにも書かれていないのです。

という訳で、ついに重い腰を上げてフジフィルムのお客様相談室に問い合わせしてみましたので、結果をお知らせしたいと思います。


結果


簡単な事でした。

SRとは、Scene Recognition(シーン認識)の略だという事です。

カメラが撮影対象を人物か風景等を自動認識してくれて、その対象に最適な設定で撮影してくれるというものです。

だったらやはりAUTOでも良いだろうと思うのですが、何とこのSR(Scene Recognition)+の中にAUTOが存在しているという分かり難さです。


X-A5操作説明書の抜粋

ついでに同じくモードダイヤルにあるAdv(Advance)は何かと言えば、一般的なデジタルフィルターつの事で、この中にトイカメラやミニチュア、ポップカラー等が含まれています。

だったらフィルターと呼べば良いのですが、このAdv(Advance)の中に(デジタルフィルターと共に)何故か多重露出まで入り込んでいるため、極めて抽象的なAdv(Advance)と呼んでいる様です。

SR+とAdvと書かれて、両者がどう違うか説明できる人など絶対にいません。

こうなると、Advではなくカオス(混沌)と書いても全く同じ事です。

ついでに言うと、SPとはScene Positionの略で、SR(Scene Recognition)が自動で撮影対象を認識するのに対して、こちらは手動で撮影対象を選択します。

だったまだモードダイヤルにスペースがあるのですから、Sceneと書いた方が余程分かり易いでしょう。

おまけにモードダイヤル上にSP(Scene Position)以外にも人物や風景のアイコンが表示されているいるのは、撮影頻度の高い人物や風景をダイレクトの選択できる様にしている様です。

恐らく本カメラを使用しているユーザーで、この複雑怪奇なモードダイヤルの使い方を正確に認識されている方は一人もいらっしゃらない事でしょう。


まとめ


中級機以上のモデルですと、メーカーが異なってもある程度デジカメで使われている名称は似ているのですが、入門機クラスになると各メーカーが独自の名称を使っている様です。

難しいのは重々承知してはいるのですが、ある程度業界内で名称の統一が必要ではないかと思わずにはいられません。

またそれが現実的に難しいとしたら、最もユーザーインターフェスに近いモードダイヤルのロゴは、ユーザーが直感的認識できるものにするべきでしょう。

また個別に述べると、Adv(Advance)の様に抽象的な名称は、それ自体ではどういうモードか全く推測できないので、使うべきでは無いのは間違いありません。

そしてSR(Scene Recognition)の様な略語は、最低限説明書に記載すべきです。

折角色々な機能があるのに、モードダイヤルに表示されたロゴが何を意味するのか全く分からない。

デジカメがスマホに負けるのは、こんな所にも理由があるのかもしれません。




FUJIFILM製デジカメのSRの意味





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