PowerShot G1 X Mark IVの予想スペック

2021/1/20:発行


はじめに


キヤノンのPowerShot G1 X Mark IVの発表が近付いてきました。

PowerShot G1 X Mark IIIが発売されたのが2017年10月ですから、本来ならば昨年には発売される予定だったのが、恐らくコロナの影響で延びたのでしょう。


APS-Cサイズで光学3倍ズームレンズを搭載したキヤノンのPowerShot G1 X Mark III

そんな訳で、早速PowerShot G1 X Mark IVのスペック予想をしてみました。

なお今回はネットなどでも報じられている極めて妥当な予想と、本書独自視点の予想の二つを載せておきました。

さて、どちらが当たるでしょうか。


G1 X Mark IIIのおさらい


それでは最初に、現行機種であるPowerShot G1 X Mark IIIのおさらいを、簡単にしておきたいと思います。

ご存知の様にG1 X Mark IIIは、キヤノンのコンパクトカメラ(レンズ一体式カメラ)のブランド名であるPowerShotシリーズにおける最上位機種になります。

ただし先代のG1 X Mark IIIから、従来の1.5型からAPS-Cサイズの撮像素子に格上げされた事に伴い、レンズ交換式カメラであるEOSシリーズのサブカメラという使命を与えられる様になりました。

そのスペックは、以下の様になります。

モデル 特徴 動画 ストロボ 自撮り Wi
-
Fi
連写
(コマ/秒)
シャッター
速度
ISO感度
(拡張)
画素数
PowerShot
G1 X Mark III

2017/11
新たに APS-Cサイズ撮像素子(デュアルピクセルCMOS)を搭載したG1 X Mark IIの後継機。
電子ファインダーを搭載し、操作性をEOSと共通化し、Bluetooth搭載、防塵防滴と最新技術を惜しみなく投入しながらG1 X Mark IIより大幅な小型化を実現。
フルサイズ換算で24-72mm F2.8-F5.6レンズを搭載し、10cmの接写可能で399g。
FHD
60P
内蔵 搭載 9
コマ
1/2k

30" B
100
~25.6k
2420
万画素

このスペックでたったの399gなのですから、むしろレンズ交換式のEOS Mシリーズよりこちらの方が優れていると思った程です。(詳細はこちら


案1:順当な予想スペック


それでは次にG1 X Mark IVの順当な予想スペックをお知らせします。

モデル 特徴 動画 ストロボ 自撮り 連写 シャッター
速度
ISO感度
(拡張)
画素数
G1 X Mark IV 撮像素子が3250万画素になり、新映像エンジン(DIGIC 8)を搭載。
連写速度が15コマ/秒になり、更に電子シャッターの場合AF追従で約30コマ/秒の連写も可能。
4K/30PとFHD/120Pに対応。
4K
30P
ノンクロップFHD
120P
内蔵
V
15
コマ/秒
1/4000
|
30秒
B
100-
12800
(25.6k)
3250
万画素

この表でもう一目瞭然でしょう。

レンズも先代と同じ24-72mm F2.8-F5.6で、ファインダー付きです。

実に現実的な所ではないでしょうか。

それもその筈で、実は上のスペック表は2019年9月に発売されましたEOS M6 IIのスペックをそのまま持って来ているのです。


外付け電子ファインダーを装着したEOS M6 II

ですので、その基本構成を流用して、レンズとファインダーを付ければG1 X Mark IVは簡単に作れてしまうのです。

ところが、コロナの影響があったとは言え、G1 X Mark IVは2020年中には発売されませんでした。

という事は、EOS M6 IIとは全く異なるカメラになっている可能性も十分あります。


案2:勝手な予想スペック


そんな訳で、幣サイトが大得意の好き勝手なG1 X Mark IVのスペック予想をしてみたいと思います。

画素数

先ず、EOS M6 IIのスペックで最も気になる点(気に入らない点)は、APS-Cサイズ機でありながら3200万画素ととんでもなく高画素な事です。

なぜこんなにも高画素にしたのでしょうか。

今どきAPS-Cサイズ機でも2400万画素前後が普通になってきましたので、3200万画素と聞いても大した事は無い様に思われるかもしれませんが、フルサイズとキヤノンのAPS-Cサイズとでは、撮像素子の大きさは2.6倍も違うのです。


キヤノンのAPS-Cサイズはフルサイズの1/2.6の小ささ

という事は、APS-Cサイズの3200万画素は、フルサイズ機に換算すると8320万画素相当にもなるのです。

現状フルサイズ機の最高画素数はα7R IVの6100万画素ですので、8200万画素がいかに高画素か分かって頂ける事でしょう。

となると幣サイトの望みは低画素機です。

具体的に言わせて頂ければ、理想は1000万画素前後です。

下の図に有ります様に、1000万画素(正確には980万画素)もあれば全画素読み込みの4K動画にも対応できるのです。


4K(16:9)とフルサイズ(3:2)の画素数の関係

その場合の1画素の大きさは、2400万画素のフルサイズ機とほぼ同じ(正確には95%)になりますので、ISO感度(高感度特性)もほぼ同じになります。

実はこれと同じ思想の低画素機(1028万画素)としては、既にマイクロ4/3機のLumix GH5Sが存在しています。

 
プロ用動画機能を搭載した高感度モデルDC-GH5S

ところがこれは一般ユーザーは使わないプロ用の動画機能がてんこ盛りですので、ボディーだけで20万円以上もしてしまいます。

またこれはマイクロ4/3サイズ機になりますので、APS-Cサイズ機の方が1.5倍撮像素子が大きい、すなわち同じ画素数なら1.5倍感度が良い事になります。

4K動画が撮れながら、2400万画素のフルサイズ機と同じ感度で、それより大幅に小型のカメラとなるとかなり魅力的な存在ではないでしょうか。


手ブレ補正

それでは次に手ブレ補正です。

ご存知の様にEOS R5やR6には、8段分もの手振れ補正機能が搭載されましたので、G1 X Mark IVにもそれくらいのボディー内手ブレ補正を搭載してほしいのですが、それでは大きく重くなりますし、何より値段が高くなってしまいます。

ですのでここは妥当な落とし所で、レンズ内手ブレ補正電子手ブレ補正の協調制御にしておきましょう。

ただし電子手振れ補正を入れるとなると、画像がクロップされる事になりますので、クロップ無しででは4K動画は撮れなくなってしまいます。

そんな訳で、1200万画素まで画素数をアップして、電子手ブレ補正ONでもクロップ無しで4K動画が撮れる様にしたいと思います。

ただしそれでも、1画素の大きさは3000万画素のフルサイズ機と同じになりますので、これで我慢しておきましょう。

ついでにお伝えしておきますと、画像がクロップされるという事は、画角が狭くなりますので、折角広角レンズで撮っても標準レンズで撮った様な画像になってしまいます。

ただし広角ですと手ブレの影響が殆ど分かりませんので、できれば広角時は電子手ブレ補正を効かせない(クロップ無し)で、望遠側にズームすると徐々に電子手ブレ補正を効かせる(クロップする)という事はできないものでしょうか。

そうすれば仮に24-72mmのレンズであっても、動画撮影時は24-105mm相当という美味しい話になります。

レンズ

続いてはレンズです。

現在のレンズは、24-72mm F2.8-F5.6です。

これでしたらAPS-Cサイズ機であっても、どうしてもボケを表現するのは難しいので、できればあと1段程度明るいレンズにしてほしいものです。

そうなると理論上レンズの外形が1.4倍にもなってしまうので、難しいと思われる事でしょう。

ところがそうでもないのです。

実は先代のG1 X Mark IIは、何と24-120mm F2.0-F3.9の明るくてズーム比の高いレンズを搭載していたのです。


24-120mm F2.0-F3.9のズームレンズを採用した先代のPowerShot G1 X Mark II

これでしたら、V-Log用として売り出されている1インチサイズ機であるソニーのZV-1より、背景を2倍もボカした表現が可能になります。


V-log撮影を意識したソニーのVLOGCAM ZV-1
と言うのは、ZV-1に搭載しているレンズは24-70mm F1.8-2.8と明るいレンズなので、G1 X Mark IIの24-120mm F2.0-F3.9と比べるとボケ易いと思われるかもしれませんが、撮像素子が小さいのでAPS-Cサイズの絞りに換算すると24-70mm F3.6-5.6相当になってしまうのです。

これで、4K30PとFHD120Pが撮れれば、V-Log用カメラとしても他社機と大きな差別化ができるのではないでしょうか。

ちなみに24-120mm F2.0-F3.9をフルサイズ機のボケに換算すると、24-120mm F3.2-F6.2になります。

これがもし24-105mm F2.5になればフルサイズ換算で24-105mm F4.0になり、フルサイズ機に24-105mm F4.0の標準ズームレンズを付けたのと同じ写真が撮れるのですが、レンズが一気に大きくなりますので諦めましょう。


ファインダーとモニター

最後にファインダーとモニターです。

ここまでくると、かなりお高くなりそうなので、ファインダーは無しで、オプション設定にしておきましょう。

ただし現行の外付けファインダーは固定式になってしまいましたが、これは何とか以前の様に上下可変式にしてほしい所です。


上限可変式(左)と固定式(右)のキヤノンの外付け電子ファインダー

またモニターについては、当然使い易いチルト式です。

ファインダーの出っ張りが無けれれば、下にあります先代のG1 X Mark IIの様に自撮りも可能になります。


自撮り可能なチルト式モニターを採用したG1 X Mark II

こうなるとG1 X Mark IVはG1 X Mark IIへ先祖帰りしたとも言えますが、むしろG1 X Mark IIは先見性があったと言えるかもしれません。


まとめ


それではまとめです。

案1:順当な予想スペック

G1 X Mark IVを順当に予想すれば、EOS M6を流用したレンズ固定式カメラになる。


次期G1 X Mark IVはEOS M6 IIを流用した機種になる

モデル 特徴 動画 自撮り ストロボ 連写 シャッター
速度
ISO感度
(拡張)
画素数
順当な
G1 X Mark IV
撮像素子が3250万画素になり、新映像エンジン(DIGIC 8)を搭載。
連写速度が15コマ/秒になり、更に電子シャッターの場合AF追従で約30コマ/秒の連写も可能。
ただしISO感度は低下。
ファインダー搭載で、モニターは自撮り可能なバリアングル。
レンズは24-72mm F2.8-F5.6。
4K/30PとFHD/120Pに対応。
4K
30P
ノンクロップFHD
120P

V
内蔵 15
コマ/秒
1/4000
|
30秒
B
100-
12800
(25.6k)
3250
万画素

案2:勝手な予想スペック

一方幣サイトのオリジナル予想では、G1 X Mark IIに1200万画素の撮像素子を搭載したレンズ固定式のカメラになる。


次期G1 X Mark IVは先々代のG1 X Mark IIに1200万画素の撮像素子を搭載した機種になる

モデル 特徴 動画 自撮り ストロボ 連写 シャッター
速度
ISO感度
(拡張)
画素数
オリジナル予想の
G1 X Mark IV
撮像素子が1200万画素になり、最大常用ISO感度が51200に大幅アップ。
連写速度が15コマ/秒になり、更に電子シャッターの場合AF追従で約30コマ/秒の連写も可能。
ファインダーは外付けで、モニターは自撮り可能なチルト式
レンズは24-120mm F2.0-F3.9
4K/30PとFHD/120Pに対応。
4K
30P
ノンクロップFHD
120P

T
内蔵 15
コマ/秒
1/4000
|
30秒
B
100-
51200
(102.4k)
1200
万画素

と言いても、幣サイトオリジナルのスペックが実現する可能性は、ほぼゼロだと思われる事でしょう。

実際、本機専用に1200万画素の撮像素子が開発される筈がありません。

ですが、もしAPS-CサイズのEOS Rシリーズが着々と開発されているとしたらどうでしょう。

その中の一つに低画素機が入っているとしたら、あながち絵に描いた餅とは言えないのではないでしょうか。

果たしてどちらが当たるでしょうか。




PowerShot G1 X Mark IVの予想スペック



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