お勧めポートレート用レンズ
(ボケ易い単焦点レンズのベスト15)

2015/4: 初版
2019/7: 更新


第3位:85mm F1.2

撮影距離:2m
第3位は、85mm F1.2です。


1976年に発売された初代FD 85mm F1.2 S.S.C. Aspherical

これは過去よりキヤノンからしか発売されておらず、価格も決して安くはないのですが、重さは1kgほどで、それほど望遠でもない事を考えると、ポートレートの王道とも言えるかもしれません。


EF85mm F1.2L II USM


前述のFD 85mm F1.2 S.S.C. Asphericaの流れを汲んで、AF機能を追加したのが、Canon EF85mm F1.2L II USMです。

     
Canon EF85mm F1.2L II USM (23.5万円 1,025g)

フォーカスリングは直接レンズを前後させるのではなく、電気的(バイワイヤー)に駆動させる方式です。


装着例

MTFを見ると、絞り開放で中心部のコントラスト比70%(10本/mm)は少々物足りない気もしますが、他にライバルもなくF1.2の明るさである事を考えると、むしろ立派と言えるのかもしれません。


Canon EF85mm F1.2L II USMのMTF

そうこうしていたら、キヤノンから新たな85mm F1.2レンズが発売されました。


RF85mm F1.2 L USM


それがミラーレス一眼用のRF85mm F1.2 L USMです。

 
2019/6に発売されたCanon RF85mm F1.2 L USM

従来のEF85mm F1.2L II USMは太くて短いといった印象だったのですが、(昨今の高級レンズと同じく)本レンズは太くて長いといった感じです。

さて、気になるのはそのMTFです。

EFレンズと比べて、どれくらい良くなっているんでしょうか?


Canon RF85mm F1.2 L USMのMTF

期待して見ると、期待どころの騒ぎではありません。

以前は開放の10本/mmでMTFは全域0.8以下だったのが、全域0.8以上で中心部は0.95以上です。

ちなみに、この下のクラスになる85mm F1.4のMTFトップは、シグマの85mm F1.4 DG HSM Artなのですが、そのMTFをも上回っています。


SIGMA 85mm F1.4 DG HSM ArtのMTF

これを知ったら、ついついほしくなるのは間違いないでしょう。


85mm F1.2のアドバンテージ


これをご覧頂いた方の中には、いつかはこの85mm F1.2を手に入れたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな貴方に、更にとっておきの事をお教えしたいと思います。

本ボケ量は、被写体のバストアップ(高さ58cm)を撮る事を仮定してボケ量を算出していました。

では、下の図の様に被写体からもっ遠ざかって上半身(高さ116cm)を撮る様にしたら、ボケ量はどうなると思われるでしょうか?


50mmレンズを使って上半身を撮影する場合の被写体までの距離

もしかしたら高価な望遠レンズがもっと上にいく様に思われませんでしょうか?

ところが逆なのです。

下のチャートは今までより2倍被写体より遠ざかった場合の、各レンズのボケ量を示しています。


上半身を撮影した場合のボケ量
(バストトップの50mm F1.4のボケ量を100%として換算)

これをご覧頂きます様に、ボケ量はどれも一気に小さくなり、さらに順番も逆転して1番が85mm F1.2になるのです。

と言う訳で、屋内の様に背景までの距離が比較的近い場合に、被写体の上半身を写そうとすると、このレンズが一番ボケ易い事になります。

だとすると、背景が遠い場合はどうなるのでしょう?

それは次のレンズでお話したいと思います。





7. 第3位:85mm F1.2

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6. 第2位:105mm F1.4

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8. 第4位:300mm F2.8




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