ソフトボックスの理想の光源とは

2021/04/07:発行


はじめに


スタジオ撮影の経験のある方でしたら、何方もソフトボックスを使われた事がおありでしょう。


以前は高くて個人ではとても手が出なかったのですが、今では安い中国製が出回って敷居がかなり低くなってきました。

それではここで問題です。

このソフトボックスにおいて、理想の光源は以下のフラット面電球型のどちらでしょうか。


ソフトボックスにおいて理想の光源はフラット面と電球型のどちらか?

今回はその件に関して考えてみたいと思います。


放物面


先に結論をお伝えしておきますと答えは電球型です。

その理由は、下の図を見て頂ければ一目瞭然でしょう。


放物面の焦点から出た光は平行光線になる

ご存知と思いますが、放物面(断面が放物線を描く面)の焦点から出た光は放物面に当たると放物面の軸に平行になって反射されます。

実際、懐中電灯やパラボラアンテナの反射鏡も放物面になっています。

このためもしソフトボックスの内側が概(おおむ)ね放物面になっているとしたら、電球型の光源を使えば反射光は平行光線になってくれるのです。

下の図にあります様に、こんな芸当は発光面がフラットなストロボでは決してできません。


発光面がフラットなストロボでは決して平行光にはならない

さらにこの反射光の光路長(赤線)はどれもほぼ同じ長さになりますので、反射光だけであれば光の配光性も非常に良くなります。

ただし残念ながら反射光以外の直接光(光源から直接外部に向かう光)もあるので話はそう単純ではないのですが、少なくとも反射光と合算した配光性はフラット面の光源より優れていると言えます。


電球型でも直接光が照射される

そんな訳で、もしソフトボックスを頻繁に使うのであれば、電球型のストロボを用意する事をお勧めする次第です。

 

なおもし平行光線(反射光)だけを作りたいのでしたら、電球の先に遮蔽板を設けて直接光を遮る手もあります。


反射型アンブレラ


またこれは、ソフトボックスだけでなく反射型のアンブレラにも適用できます。


透過型アンブレラの悪い使い方

例えば上の様なセッティングであっても、アンブレラが反射型でストロボの発光部が電球型であれば、アンブレラの全面を使ってストロボ側に光を照射する事が可能になります。

おまけにこの場合は、直接光がストロボ本体によって遮断される事になりますので、ソフトボックスと違ってウマイ具合に平行光線だけが照射される事になります。

ですので電球型のストロボは、むしろ反射型のアンブレラの方が向いているかもしれません。



ソフトボックスの理想の光源とは





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