デジカメ便覧
APS-Cサイズ一眼レフ
(ニコン、ソニー、ペンタックス、シグマ)

2014/10:発行
2017/08:更新


目次


【デジタルカメラ分類チャート】

特徴 撮像素子 カメラ構成 メーカー
大型
ボケ易い
画像情報多








画像情報少
ボケ難い
小型
フルサイズ
(100%)
1: 一眼レフ Nikon, Canon, Sony, Pentax
2: ミラーレス SONY, Nikon, Canon
3: コンパクト SONY
APS-Cサイズ
(43-38%)
4: 一眼レフ Canon, Nikon, Pentax, Sony, Sigma,
5: ミラーレス Sony, Fuji, Canon, Sigma, Ricoh
6: コンパクト Fuji, Ricoh, Nikon, Canon, Sigma
4/3サイズ
(26%)
7: 一眼レフ Olympus
8: ミラーレス Olympus, Panasonic
9: コンパクト Panasonic
1インチサイズ
(14%)
10: 一眼レフ N/A
11: ミラーレス Nikon
12: コンパクト SONY, Canon, Panasonic, Nikon
小サイズ
(14%未満)
13:ミラーレス Pentax
14:コンパクト Many

はじめに


続いては、キヤノン以外のAPS-Cサイズ一眼レフカメラを見ていきます。


ニコン


ニコンはキヤノンと対称的に、APS-Cサイズ対応モデルは従来3機種でしたが、この度最上位モデルのD500がD3桁シリーズとして復活しました。

シリーズ ポジション 特徴
D3桁シリーズ 最上位モデル NIKON D5のDX(APS-C)版
D7000シリーズ ハイアマチュアモデル 防塵防滴の金属ボディーだがモニター固定
D5000シリーズ 普及モデル バリアングルモニター搭載
D3000シリーズ 入門モデル 固定モニター
ニコンのAPS-Cサイズ一眼レフの商品構成

D3桁シリーズ


D3桁シリーズは、フルサイズのフラグッシプ機であるニコンの1桁シリーズの最新技術を流用したAPS-Cサイズ一眼レフの最上位機種として開発されています。

このシリーズは、2009年発売のD300以降途絶えていたのですが、D400をスキップして、D500として2016年に復活しました。

      
Nikon D500
   Nikon D300S   Nikon D300   Nikon D200

モデル 特徴 ストロボ 自撮り Wi-Fi 連写 シャッター速度 常用
ISO感度
(拡張)
画素数
Nikon D500
2016/4
DX(APS-C)サイズの最上位モデル
D5のAFシステムを流用し中央-4EVのAFに対応、AF測距点153点、XQDカードとSDXCメモリーカードのダブルスロット、4K UHDの動画対応、上下チルト式3.2型約236万ドットタッチパネルモニター搭載。
外付け 非対応 10コマ/秒 1/8000- 30秒
B, T, X250
100-
51,200
(1640k)
2,088万画素
Nikon D300S
2009/8
D300のマイナーチェンジ版
高速化、デュアルスロット化、動画対応、電子水準器新規搭載。
内蔵 非対応 7コマ/秒 1/8000- 30秒
B, X250
(100)
200-
3,200
(6,400)
1230万画素
Nikon D300
2007/11
一世代前のDX(APS-C)サイズの最上位モデル
ニコンD3のユニットを流用。ニコンとしては初めてライブビュー機能を搭載。
内蔵 非対応 6コマ/秒 1/8000- 30秒
B, X250
(100)
200-
3,200
(6,400)
1230万画素

D500の価格は20万円超(23万円)で当時、フルサイズの最高級機であるD810(26万円)とハイアマチュア用のD750(17万円)の中間に位置しています。

D500はユニットの多くをフラッグシップのD5から流用しており、APS-Cサイズのプロ用機材と言えるかもしれません。


D7000シリーズ


ハイアマチュアモデルとして開発されたD7000シリーズは、D7300までは防塵防滴、モニター固定、ストロボ内蔵が特徴だったのですが、D7500ではD500の基本性能を流用したハイアマチュア向けの軽量モデルとなり、防塵防滴は削られ、モニターはチルト式になり、ストロボ内蔵のみ引き継がれました。


Nikon D7500


Nikon D7200


Nikon D7100

モデル 特徴 ストロボ 自撮り Wi
Fi
連写 シャッター
速度
常用
ISO感度
(拡張)
画素数
Nikon D7500
2017/6
D7200の後継機で、D500の高画質・高速性を踏襲し、軽量薄型を追及したハイアマチュアモデル。
撮像素子と画像処理エンジンはD500と同等で、連写速度は8コマ/秒で50コマまで連続撮影可能。
動画は4K(30p)対応。
Bluetooth追加によるスマートフォンとの常時接続可能。
ただしSDカードはシングルスロットになり、ボディは炭素繊維素材のモノコック構造に変更、及び純正バッテリーグリップの廃止。
更に旧レンズ用の露出計連動レバーが廃止された。
内蔵 非対応
(チルト式)
8コマ/秒 1/8000- 30秒
B, T, X250
(50)100-
51,200
(1640k)
2,088万画素
Nikon D7200
2015/3
ハイアマチュアモデル
D7100に対して、ローパスフィルターレス、画像処理エンジンEXPEED 4の搭載、低輝度に強くなったAF、Wi-FiとNFC対応。モニター固定。
内蔵 非対応 6コマ/秒 1/8000- 30秒
B, T, X250
100-
25,600
2,416万画素
Nikon D7100
2013/3
先代のハイアマチュアモデル
ローパスフィルターを削除した高画質追求モデル。51点AFで動体に強く、防塵防滴対応。モニター固定。
内蔵 非対応 6コマ/秒 1/8000- 30秒
B, T, X250
100-
6,400
2,410万画素
Nikon D7000
2010/10
初代のハイアマチュアモデル
39点AF、FHD動画対応、防塵防滴対応、ファインダー視野率100%、モニター固定。
内蔵 非対応 6コマ/秒 1/8000- 30秒
B, T, X250
100-
6,400
1,620万画素


D5000シリーズ


普及機のD5000シリーズは、更に自撮り対応のバリアングルモニターを備えています。


   
Nikon D5600   Nikon D5500   Nikon D5300


これらの詳細は以下の通りです。

モデル 特徴 ストロボ 自撮り Wi
Fi
連写 シャッター
速度
常用
ISO感度
(拡張)
画素数
Nikon D5600
2016/11
最新の普及モデル。
先代のD5500のマイナーチェンジ版で外形も重さもほぼ同じ。SnapBridgeを新規搭載、タイムラプス追加、モニター操作性向上。
内蔵 対応 5コマ/秒 1/4000- 30秒, B, T 100-
25,600
2,416万画素
Nikon D5500
2015/2
1世代前の普及モデルだが基本性能はD5600と同じ。
先代のD5300に対して、さらなる小型軽量化とバリアングルのタッチパネル搭載、ライブビューの機能強化。
ただしGPSは割愛。
内蔵 対応 5コマ/秒 1/4000- 30秒, B, T 100-
25,600
2,416万画素
Nikon D5300
2015/2
D5200の後継機。
D7100同様ローパスフィルターレスを採用。常用最大ISO感度を従来の6400から12800へ1段アップ。液晶モニターを108万ドット3.2型に変更。Wi-Fi機能とGPS機能内蔵。炭素繊維素材を使用したモノコック構造採用による小型軽量化及び操作性の改善。
内蔵 対応 5コマ/秒 1/4000- 30秒, B, T 100-
12,800
(25,600)
2,416万画素


D3000シリーズ


D3000シリーズは、小型軽量が最大の特徴と言えそうです。

このためボディー内のAF用モーターも省略されています。

     
Nikon D3400 Nikon D3300 Nikon D3200

これらの詳細は以下の通りです。

モデル 特徴 ストロボ 自撮り Wi
Fi
連写 シャッター
速度
常用
ISO感度
(拡張)
画素数
Nikon D3400
2016/9
入門モデルであるD3300の後継機
外形はD3300とほぼ同じであるが、SnapBridge搭載、高速AF、省電力化、軽量化が図られている。
内蔵 非対応 5コマ/秒 1/4000- 30秒, B, T 100-
25,600
2,416万画素
Nikon D3300
2014/2
入門モデル
小型軽量のエントリーモデル、ローパスフィルターレス、固定液晶
内蔵 非対応 5コマ/秒 1/4000- 30秒, B, T 100-
12,800
2,416万画素
Nikon D3200
2012/5
D3100の後継入門モデル
D3100に対して、大きさはほぼ同じで、画素数、液晶モニター解像度、連写速度が向上している。
内蔵 非対応 4コマ/秒 1/4000- 30秒, B, T 100-
6,400
(12,800)
2,416万画素


ニコンレンズ群


ニコンのAPS-Cサイズ一眼レフ専用のレンズは、AF-S DXニッコールと呼ばれ、ペンタックス(29本)に次ぐ14本を揃えています。

キヤノン同様マクロレンズ以外は殆どズームレンズなのですが、以下の様に1本35mm F1.8というレンズがあります。

     
  DX 35mm   DX 17-55mm   DX 18-105mm   DX 18-200mm

これでしたら、ズームレンズより多少ボケを活かした撮影ができるかもしれません。




ペンタックス


ペンタックスと聞くとそれほど目立った印象派ないのですが、調べてみるとどうしてどうして、かなり性能にこだわっています。

少なくとも、APS-Cサイズ一眼レフでは断トツの性能と言って良いと思います。

それを知って頂いた上で、先ずは上級機に当たるK-3及びK-5シリーズを見てみましょう。


     
K-3II      K-3       K-5II       K-5IIs

特徴は以下の通りで、明らかにニコン、ソニー、キヤノンより上級指向です。

モデル 特徴 ストロボ 自撮り 連写 常用最大感度 シャッター速度 画素数
K-3II
2015/5
K-3の第2世代
Kシリーズ最高となる手ぶれ補正性能と新開発の超解像技術“リアル・レゾリューション・システム”搭載。モニター固定。
内蔵 非対応 8.3コマ/秒 51200 1/8000
-30, B
2400万画素
K-3
2013/11
フラッグシップ機
ボディー内手ぶれ補正、撮像素子を微振動させるローパスセレクタ搭載。モニター固定。
内蔵 非対応 8.3コマ/秒 51200 1/8000
-30, B
2400万画素
K-5II
2012/9
中級機
-3EVの低輝度でも働くオートフォーカス、ボディー内手ぶれ補正、14ビットAD変換を搭載。モニター固定。
内蔵 非対応 7コマ/秒 12800 1/8000
-30, B
2400万画素
K-5IIs
2012/9
K-5IIからローパスフィルターを削除した高精細追求モデル。モニター固定。 内蔵 非対応 7コマ/秒 12800 1/8000
-30, B
2400万画素

特に撮像素子を1画素分移動して超高精細画像を生成するリアル・レゾリューション・システムや、撮像素子を微振動させるローパスセレクタ、全機種ボディー内手ブレ補正を内蔵しているのは驚きです。

この理由は簡単で、フルサイズ一眼レフを持たないペンタックスは、これらモデルに自社の最新技術を惜しげもなく投入できるからです。

次に入門から普及機に当たるK-SシリーズとK-50について見てみます。


   
K-S2      K-S1      K-50

下の表にはありませんが、入門機ですらファインダー視野率100%を達成しているのは立派です。

モデル 特徴 ストロボ 連写 常用最大感度 シャッター速度 画素数
K-S2
2015/3
K-S1に対してバリアングル液晶、防塵防滴構造、Wi-Fi、NFC、AFの検出輝度範囲、ストロボ光量アップ等、新機能満載。 内蔵 対応 5.5コマ/秒 51200 1/6000
-30, B
2000万画素
K-S1
2014/9
画質優先の入門機
ローパスセレクタ搭載、1/6000秒
内蔵 非対応 5.4コマ/秒 51200 1/6000
-30, B
2000万画素
K-50
2013/7
アクティブ派用の入門機
ボディー内手ぶれ補正、防塵防滴、ISO感度51,200を実現
内蔵 6.0コマ/秒 51200 1/6000
-30, B
1600万画素

ですので、もしAPS-Cサイズの一眼レフで、少し気合いを入れて撮りたいと思ったらペンタックスはお勧めです。

またこの中のお勧め機種ですが、正直選ぶのが難しい状況です。

すなわち、いずれの機種も価格相応のパフォーマンスを秘めており、これが一番妥当だとするのが無い代わりに、どれを買っても後悔しないといった感じです。

ただし、さすがにK-3IIは少々オーバースペックな気がします。


ペンタックスレンズ群


ペンタックス用の交換レンズは、型番を見ても今一つ良く分からないので、簡単に解説しておきます。

型番 内容
DA APS-Cサイズ対応の一般レンズ
DA★ DAレンズに対して、画質優先レンズ
DA Limited DAレンズに対して、画像の質感を優先したレンズ
DFA フルサイズ対応のデジタル用一般レンズ
FA フィルムカメラ時代のフルサイズ対応の一般レンズ

       
DA50mm F1.8 DA★55mm F1.4 DA70mm F2.4 DA★16-50mmF2.8 DA★50-135mm
(75mm)    (83mm)    (107mm)    (24-75mm)    (75-203mm)

上図の様にペンタックスは、ポートレートにも十分使える単焦点レンズが充実しているのが分かります。

実際、ペンタックスのAPS-Cサイズ用レンズの本数は2016/4の時点で29本もあり、キヤノン(14本)やニコン(17本)、ソニー(10本)より断トツの豊富さを誇っています。(2016/4の本数)

       
FA31mm F1.8  FA43mmF1.9  FA50mmF1.4  FA77mmF1.8  FA77mmF1.8
(47mm)     (65mm)    (75mm)    (116mm)     (116mm)

なお上のレンズはフルサイズ対応のFAレンズですので、もし購入する場合は撮影可能領域に無駄のない、上段のDAレンズをお勧めします。


ソニー


ソニー機の特徴は、α99と同様に全機種液晶ファインダーと、固定式の半透明ミラーを搭載している事です。


                     ソニー
     
α77II       α77       α65       α58

モデル 特徴 ストロボ 自撮り Wi
Fi
連写 シャッター
速度
常用
ISO感度
画素数
α77II
2014/6
上級モデル
3軸チルト式背面モニター、79点AF搭載、手ブレ補正
内蔵 対応 12コマ/秒 1/8000
-30, B
100-25600
(50)-(51200)
2430
万画素
α58
2013/8
初級モデル
チルト背面モニター、15点AF搭載、手ブレ補正
内蔵 非対応 5コマ/秒 1/8000
-30, B
100-16000
(25600)
2010
万画素
α65
2012/1
中級モデル
バリアングル背面モニター、15点AF搭載、手ブレ補正
内蔵 非対応 10コマ/秒 1/8000
-30, B
100-16000 2430
万画素
α77
2011/10
上級モデル
3軸チルト式背面モニター、有機ELファインダー、フルハイビジョン動画撮影。
内蔵 対応 12コマ/秒 1/8000
-30, B
100-25600
(50)-(51200)
1620
万画素


ソニーに限らないのですが、このカテゴリーのモデルは、連写速度、AFの測距点の数、或いは合焦速度が売りになっています。

αシリーズ一眼レフの特徴は固定式透過ミラーを使っている事で、可動式ミラーを搭載した他メーカーのモデルと比べて明らかな優位性があります。


ソニーレンズ群


ソニーのAPS-Cサイズ一眼レフ専用のレンズは、DTレンズと呼ばれており、ラインナップは10本です。

他社と同じ様にズームレンズが主体なのですが、標準系ながら明るい単焦点レンズも用意しています。

       
35mm F1.8   50mm F1.8   16-50mm   18-135mm   16-80mm
(53mm F1.8)  (75mm F1.8)  (24-75mm)  (27-203mm)  (24-120mm)

どのメーカーも同じですが、望遠系の明るいレンズが無い事を考えると、このカテゴリーのカメラは記念撮影が主用途と捉えられているのかもしれません。


シグマ


APS-Cサイズの一眼レフの中で最も異色なのはシグマでしょう。

何しろ色補完の必要のない3層構造の撮像素子を使っているからです。

一般的には、偽色やモアレの発生がないのでローパスフィルターを必要としないから解像度が高いと言われていますが、画面全体が純粋な画像データだけで構成されているという事が最大のメリットです。

本機は2002年発売のSD9から始まって、現在は先代のSD1と仕様は同じで、低価格を実現したSD1 Merrillが発売されています。

 
SD1 Merrill     SD1  

モデル 特徴 ストロボ 自撮り 連写 シャッター速度 ISO感度 画素数
SD1
Merrill
2013/3
撮像素子の製造方法を一部見直すことで大幅なコストダウンを実現。 外付け 非対応 5コマ/秒 1/8000
-30秒
100-
6400
1500
万画素
SD1
2015/4
3層構造の撮像素子を使った一眼レフのフラッグシップ機。
発売当初の価格は70万円。
外付け 非対応 5コマ/秒 1/8000
-30秒
100-
6400
1500
万画素

高価だったフォビオンの撮像素子がかなり手頃な価格になりましたので、思い切って検討してみる価値はあるかもしれません。


シグマのレンズ


シグマのレンズはARTシリーズとして、かなり気になる物があります。

       
24mm F1.4   35mm F1.4   50mm F1.4   85mm F1.4   24-105mm

ただし上のレンズはいずれもフルサイズ用ですので、APS-C用には少々もったいないかもしれません。


まとめ


もしどうしても光学系ファインダーを備えたAPS-Cサイズ一眼レフを使いたいとなれば、お勧めなのはやはり機能もレンズも各段に充実しているペンタックスでしょう。

その中でお勧めモデルとしては、値段の順になってしまいますが、K-3、K-5IIs、K-5IIの順になると思います。

あとは全く勧めませんが、強いて言えばAFが速く3軸チルト式背面モニターを搭載したソニーのα77IIか、タッチパネルを搭載した小型軽量のニコンD5500でしょうか。




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